約19年も生きてしまうと、もう自分が自分じゃないような気だってする。簡単に言うと変わってしまう。どう変わったのかっていうともっと言葉が必要になるけれど、とにかく「もう戻れない」。この年になって、人生の一回性に気づく。


 時間の不可逆性こそが、人間の抱える観念的な問題すべての根本原因じゃんね。
 そしてその不可逆性は、私たちの心がつくりだすものなのだ。
 意識する主体である人間がいなければ、元々時間は「過去」や「未来」という流れ、意味づけを持っていない(らしい)。


 人生の有限性が、「もの」に意味を与えて「こと」にする。


 人は歳をとると寂しくなるのかなあ、と思い出したのは高校あたりから。
 私たちは、生まれたときには何も思想なんて持っていなかったのに、いまや色んな主義主張をかざし、あまつさえ説教垂れたくなったりする。


 また、人を好きになるということについて考える。それは、「他者に自分を理解してほしい、自分の人生を知ってほしい」ということなのか? 言ってしまえば「もう一人の私をつくりたい」という欲望なのか?


 「祈り」というキーワードも面白いと最近思う。舞城など参照して。